ハワイの歴史
前回のカメハメハに続き…
今日はカメハメハ二世…リホリホ王の話
父のカメハメハ大王は戦争が無い生活に…と頂点に登りつめた偉大な王でしたので、カメハメハ大王が統治していた時代は戦争も無くなり平和な日々が続いていました…とは言え、諸外国の文化や物品が入ってきたので時代は急変し、世界の文明に追いつこうとハワイは必死でした
外交に力を入れる一方で、ハワイアンとしての誇りや文化を大切にしていきたい!という想いが天秤にかけられ、とても難しい判断を迫られる時代となってゆきます…
カリスマ性を備えたカメハメハ大王が死去し、王位を継承したリホリホ王はまだ22歳ほどであったと言われています…
戦争も知らないまだまだ若い王…諸外国からやってきた外交官たちはカメハメハ大王には頭があがらなかったけれど、ここぞとばかりに決断力判断力に乏しいリホリホに強気で自分たちの要求をぶつけてゆきます…
ハワイの行く末を思案しリホリホもどうにかしようと親交のあったイギリスに助けを求め渡英します…
ところが、リホリホと妻はその渡英の際に麻疹にかかり異国の地で亡くなります…リホリホ王がハワイを統治したのはたった4年でした
しかし、この4年の間にハワイは色々な面で変わっていきました…
先ず、今まで『カプ』と呼ばれていた、王族優位の制度が崩れていったことです…それまでは女子が食べてはいけないもの、庶民が身につけてはいけないもの、男女別に食事をしてはならないとか、女子がしてはいけないこと、男子がしてはいけないこと…と細かく法律のようにあったのですが、西洋人的な考え方が入ってくることによりカプが廃止されていきます…
そして諸外国人たちの1番の目的である『キリスト教』の布教をゆるしたこと!
これらにより、ハワイの伝統はたちまち西洋人によって抑圧されていきました…
リホリホ王はソレを望んだのか……?
そうせざるを得ない世界情勢を見せつけられ様々な葛藤の中、王としての判断を下したに違いありません…
たった4年…しかしリホリホ王にとっては本当に中身の濃い苦しい4年であっただろうと想像できます…
志半ばで…しかも異国の地で生涯を閉じたリホリホ王…本当はもっとハワイを何とかしたかったに違いありません
こうして、ハワイの未来はカメハメハ3世に引き継がれていきました…
激動の時代…そんな言葉がありますが、私達みんなそれぞれ人生は『激動』…色々な事が起こって涙して笑って生きています…人生を振り返った時、「あんなことあったよね…」と微笑むことができるよう、今をしっかり生きていきたいものです…
では今日はこの辺で…
〜Aloha〜