『Fof the Lāhui』♪
皆さんは今マウナケア山頂で起こっている出来事を知っていますか?
マウナケアを…国を守っていかないと!という想いを歌った曲が歌われています
今日はちょっと長くなります…
『TMT』…Thirty Meter Telescope
既に各国の天体望遠鏡が13基、マウナケア山頂で稼働しているのですが、地上18階、地下2階建て…8エーカー(約9792坪)の大型天体望遠鏡が建てられようとしています
新たな星の発見、地球外生命体との交流、ブラックホールの解明…等など…私達人類の未来の為!とのことですが…この建設により汚染水(水に限らず空気も風も…全ての自然が壊される…)が排出されることが想定されています…更に、建設後も稼働する事で水だけでなく様々な汚染物が出ることは想像できますよね…
山の多い日本に住んでいればわかると思いますが…キレイな水が山頂から流れてき、動植物はそれにより自然の恵みを受け生きている…
建設側の【未来に向けての研究の為】という期待もあります…ハワイアンたちが懸念している環境問題に対しては最善の努力をするという説明もあります
しかし…
昔から日本と同じく自然神信仰の民族であるハワイアン達にとっては大問題!
しかも『マウナケア』…昔はマウナ・ワーケアと呼ばれていたそうです
ハワイ好きの方ならピンときたと思いますが
『天の父ワーケア』の山
ということですよね!
西洋文化が入ってきた18世紀頃、キリスト教信仰を広めようとしたクリスチャン達にとってはハワイの神様が、言い方悪いですが邪魔だったんですね…それでハワイの神様の名前はご法度…山の名前を変えざるを得なかったということだったそうです
マウナ(山)ケア(白)
雪の積もる山ですから現名称でもしっくりくるのですが…マウナワーケアと呼ばれていた時代もあったのですね…
そんな神様の名前を持つ山が汚されていくことにハワイアン達はいても立ってもいられない…どうか建設に対して考え直して欲しい!約束事は絶対に守って欲しい!他に策はないのか考えて欲しい!という事で山頂の道を封鎖して抗議活動をしているのですが…
この抗議活動…今現在、世界で起こっている香港や韓国のデモとはまた違う
Alohaを持っての訴えであって過激な事は少しも無い…
山頂で神聖なフラを踊り、祈りを捧げ気持ちを訴えかけている…
逮捕者や撤去作業…少しずつ見えてきましたが、それでも過激なものは無く、やむなく仕事柄作業する側の気持ちもまた…
決着のつかないまま時間だけが過ぎていきますか、建設予定はもうまもなく強硬に決行されることになるでしょう…
遠い南の島の問題…
ピンとこないかもしれませんが、もしも富士山に大きな何かが人工的に作られるとしたら…
和歌山の人なら、もしも高野山山頂に…熊野の山中に…紀の川の上流に…
きっと不安で抗議しますよね…
賛成とか反対とかではなく、『自然』というものを大切にしないと未来は無いよ!という大きな問題…
私達はこのTMT問題から、日常のもっと身近な自然に対しての意識を変えていかないといけないと思いました
ʻOnipaʻa (踏ん張って!)
この言葉をハワイ王国最後の女王、リリウオカラニがよく口にしていたそうです…
そういう時代でもありましたからね…
今こそ、ハワイアンだけで無く、人類はどう生きるか…一人一人がやるべき事、やれる事をして、未来に繋げていかないといけないと思います
この歌の最後は
『Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono』
とくくられています
これはカメハメ三世が残した言葉…当時、ハワイの土地は神様のモノ=王族のモノ!だったのですが、西洋人達によって『マヘレ(分割)』を行わなくてはならなくなった…要は土地の所有権が王族以外の人も持てるようになったのですが、それによりハワイアン達は土地という神様、大地のマナ…が西洋人たちにわたっていくこととなったのです…
『国家、土地の命は正義によって守られる』
というこのフレーズは今でもハワイ州の公式標語となっています
宇宙研究…地球外生命体…地球以外の惑星に生きていける場所はあるか…それを考えないといけないということは…それだけ地球が大変なことになってきているんだなぁ…と昨今の気象現象にも現れていることからわかります…
人類の為の投資…そうなる前にやらなければならない事っていっぱいあったハズなのですが…そうなってみないとわからない事ってあります…なんとも言えない問題ですが、建設されるとなった場合は、決まった約束事は必ず…いえ、それ以上に自然を守ることに力を入れて欲しいです…それこそ、人類の未来の為に!
とっても長〜くお付き合いいただきありがとうございました♡
〜Aloha〜